山県市飯田にあるベタな名前の温泉です。こう云う所こそ良いお湯のところが多い気がします。その土地の地名をそのまま使えているということは、他の誰よりも先に始めたことですからね。 今は長距離バスの運転手や工事関係の長期滞在など、ビジネス目的で利用されている方が多い宿みたいです。べつに観…… more 光で宿泊しても問題ないと思いますが、確か素泊まりか朝食付きの予約しか受け付けていない気がしました。 実は、ネット上の情報で日帰り入浴が中止になったとか入浴時間が大幅に短くなったとかという情報があったので行ってみたのです。さて、真相は・・・ ［いっつも観光バス停まっていますね！］ 日帰り入浴 料金：３００円 時間：９時～１３時（最終入館１２時半） 　※原則日帰り入浴禁止だが上記時間のみ受付 平成２７年２月 平成２９年６月　訪問 相変わらず、宿の前には観光バスが停まっています。また運転手さんが宿泊しているみたいです。 入口のところの掲示を確認、ほんとに入浴時間が短くなっている。９時～１３時。ここは以前、結構遅くまで入浴受付してくれていて、銭湯感覚で利用にくる地元の人がたくさんいたのが印象的。それができなくなったのはとても残念な気がします。いろいろ、宿側の事情もあるのでしょうけど。 まあ、全くお湯を楽しめなくなったわけでもないので、気を取り直して館内に入りました。 最初、誰も出てきてくれなかったのですが、置いてある呼び鈴を鳴らすと、食堂の所から宿の人が出てきてくれました。ちょいと見えにくいのかな。 ［入口付近］ 入浴料金を払いお風呂を利用します。慣れていると思われたのかお風呂の場所の案内もなく。良くある事。時々思うのですが、この宿は覚えてくれているかな～と思っていくと、初めて来たと思われたり、ここは全く覚えてくれていないだろうと思う宿が覚えてくれていたりと、なかなかうまくいかないものです。 ［風呂前の廊下］ 脱衣所、以前と変わらず。少し暗めなので昼間でも照明をつけないと暗いです。申し訳ないですが照明つけさせてもらいました。 同時に２人程度しか着替えできない狭い脱衣所。脱衣棚と洗面台があるのみ。脱衣籠は１１。以前あった扇風機も撤去されています。まあ、不自由しませんけどね。 ［脱衣所　狭いが問題なし］ 洗面台２面。ドライヤー完備。 ［洗面　鏡が大きくて好き］ お風呂は男女別内湯×１。 ４～５人がゆったり入れる大きさの湯船です。石の湯船で重厚感あります。公共温泉で使われるような材質。この作りは作る時高いけど結構丈夫なのかな？とも思いました。既にダダ漏れ状態に湯船から溢れる湯を見ていると、鮮度の良さは間違い無し。 ［男湯　シンプル　居心地良い］ 掛け湯するとピリッと熱め。このちょいと熱い感じがこれまた良いです。夏の暑い時にさっと入るにも良いと思いますが、一番は寒い時に入るのが良いでしょう。こういう温度の湯の時は、つま先からゆっくりお湯を揺らさないよう静かに入ります。足まではすんなり入れるのですが、そこから先はゆっくりゆっくりと。肩まで沈むとふぅ～って思わず息がでてしまいます。動くと熱いので、ある程度体が慣れてくるまでは、ただただじっと浸かるだけ。額に汗が出始めた頃、一旦湯船の淵で休む。この時に今日もいい湯に浸かれて幸せと感じますね。 お湯はだし汁のような薄い濁り。以前はもっと笹濁りっぽい色だった記憶なのですが、だいぶ薄くなったようです。鮮度が高くなったのか、それとも年月と共にお湯の成分も変わってきたのか。変わらないのは温まり系のお湯であることです。どことなく、遠刈田とかそういう系統のお湯の感じ。硫黄のお湯が苦手な人でもこういうお湯なら好きという人もいると思います。 ［以前より透明度が高くなった湯　溢れる量もすごい］ 湯口も以前と変わらず。投入量もそれなり。湯船の大きさにしては結構投入されているので、浴槽内の鮮度が他の温泉宿に較べて高くなっていると思います。鮮度重視の人には一度体験してもらいたい湯ですね。 ［湯口　投入量多め］ ここ、シャワーは４台あります。それもシャワーの温度調節不可。適温のお湯が蛇口をひねると出てくるのです。最初は配管内に貯まっている分の冷たいの出てきちゃいますけどね。このシャワー、以前と何かが違うと思いながらいたのですが、途中で露出配管になっていることに気づきました。前の配管が駄目になって、新しくする時露出にしてしまったのでしょう。見た目がちょっと駄目ですが使うには全く支障ないです。 ［シャワー　水圧まあまあ］ ［温度調節できないシャワー］ だらりと浸かり、窓の外を見ながら思うのは、ここはお湯好きには最高だけど、観光目的で来たら建物も古いし、なんかわびしい気分になってしまうかもな～って事です。 ただ、湯巡りが目的で食事やお部屋とかそれほどこだわりのない人にとってはお得感ある宿だと思います。夜ご飯は近くにある大きなスーパーに買い物にも行けるし、ラーメン屋とかも近くにあります。意外と飲食には困らない。だから素泊まりか朝食付き程度のプランで比較的リーズナブルに泊まるのも良いのかなと思ってしまいます。１人泊OK。 平成２９年６月の時はすれ違うように前の人が上がるところでした。なので終始１人での入浴。いつもだと途中で誰かしら次の入浴客来るのですが、この日は上がるまで誰も来ませんでした。おかげで１時間なんていなかったのですが、十分に満足というまでお湯を楽しむことできましたよ。途中で何度か脱衣所に戻り水分補給もしたぐらい。 ［高価な体重計］ いつものごとくマネージャーの方が先に上がって待っていました。女湯もゆっくりできたようです。写真も撮れたようですし。といっても、男湯と変わらないですけどね。 ［女湯］ この宿、少し気になります。何が気になるかというと、日帰り入浴時間が短くなったり、だんだんと経営が縮小傾向になっている気がするのです。なんかこう、みなさんで盛り立ててあげないと廃業してしまうのではないかというのが頭の片隅をよぎってしまうのでした。うちからの距離だと、どうしても宿泊してという感じはあまりしませんが、精力的に湯巡りをする人や、他の事にお金を掛けたいから宿泊は安くと考えている人、お仕事で数日間山形滞在とかいう場合にこういう宿を利用するのも良いのではないでしょうか。特に、車で出張の人にとってはうってつけの宿だと思います。山形は大きな温泉地もたくさんありますが、このような単独で営業している温泉宿も結構あります。そういう宿、結構侮ってはいけません。なかなかすてきなお湯が待っていますよ。みなさんも是非！ 主婦湿疹　△ close

飯田温泉（山形）　再訪２