羽根沢温泉に３軒ある宿の中では一番手前にある宿です。数年前にも日帰り入浴で訪れてみたのですが、忙しいのか誰も出てきてくれず諦めた事がありました。今回も、駄目だったら別の宿の湯を楽しもう程度で訪れてみたのです。 この宿は以前テレビで紹介されていました。ご家族の方が重病で、仙台の病院…… more まで通院しているとか。いろいろ大変な事情も抱えていながら宿を営業しているようです。 ［外観はビジネスホテルみたい］ 日帰り入浴 料金：３００円 時間：不明 平成２９年９月　訪問 館内に入ると、階段の所におばあちゃんが座っていました。宿の人なのか宿泊客なのかわかりませんが、入浴できるか聞いてみると大丈夫とのことです。宿の人だったみたい。しかも３００円なのですね。他の温泉地だったら、公衆浴場でも３００円以上のところ沢山有るのに。いやまあ、この値段ならお気軽に利用できます。 ［フロント］ フロントもロビーも古いですが、当時はそれなりにハイカラだった事でしょう。ゆったりした空間を作ってあるのも良いと思います。今は節電で照明を落としていますが、昔はここも華やかだったのでしょうね。 ［昭和ちっくなロビー　照明がついていれば明るい雰囲気かな？］ エレベータに乗って５階が風呂だと教えていただきましたのでその通り進んでいきました。 基本、温泉は下の階にあるほどよい湯に巡り会う確率高いです。上に行けば行くほど、あまりよろしくない湯使いの所が多いので、今回はどうなのかとドキドキしながらエレベータに乗りました。 ［案内板　この昭和的フォントがまたよい］ エレベータから降りると、さて、お風呂らしき場所は・・・と思うほど、パッと見た感じ客室の入口しか見当たらないのです。数歩歩いてみたらすこし凹んだん感じの所に大浴場の入口がありました。 ［風呂前の廊下］ ［大浴場入口］ お風呂は男女別内湯×１。 大浴場の脱衣所にしては結構狭め。脱衣籠も１０個ありません。同時に着替えできるのも３人程度じゃないでしょうか。 ［脱衣所　大浴場の脱衣所にしては狭い？］ 洗面台も１面のみ。合理的な作りになっています。 ［脱衣所内の洗面台］ 浴室に行くと、脱衣所の暗さとは大きく違い明るく開放的な感じの浴室になっています。ガラス面が多いため、光がたくさんはいってくる。ある意味、外からも丸見えかも。そこに瓢箪形の湯船が配置されていました。 ［明るい浴室　瓢箪形湯船］ 湯船からあふれている湯を避けながらまずは洗面器をとり掛け湯。丁度よい湯加減です。４３℃ぐらい。鏡みたいになているお湯の表面をできるだけ揺らさないように入る。これも温泉での楽しみの一つです。ゆっくりと静かに浸かるというのもひとつの入浴スタイル。 ［浴室別角度　ガラスブロックの反対は女湯］ 手足を伸ばして独泉していると幸せいっぱい。来てよかったな～ってそれ意外まずはな～んも考えておりませんでした。 さてさて、肝心のお湯なのですけど、にゅるにゅるして気持ちいいのです。ローションとか化粧水とかそういうたぐいの表現が合うかもしれません。羽根沢の湯の最大の特徴。そこに、硫黄の感じがあり、また、石膏成分的なものと僅かながら金属の感じもする、結構複雑にいろいろ混じっている感じがすてきなのです。このすてきな湯、驚くことに透明なのです。これは、宿側のお湯の管理も良いからでしょう。 ［湯口］ 瓢箪形といっても、ほぼ丸の湯船。四角い湯船が圧倒的に多いですが、たまにはこういう丸い湯船もいいものです。 この湯船、タイルが古いですね～。このデザインがまた、昭和ちっくな雰囲気で郷愁をそそるのです。若い人には珍しいかも。それも、保存状態が良い！ ［湯船のタイルも浴室床タイルもすてき］ シャワーは３台。水圧まあまあです。実は、羽根沢温泉でこの宿のシャワーが一番良いのではないでしょうか。他の宿のシャワーを否定するわけじゃありませんが、普通に使い勝手悪くありませんでした。ようは、今頃になって思うのは、あの時シャワーの事いろいろきにならなかったな～って。なにか不便を感じていれば、記憶に残るのですけどね。 ［シャワー　水圧問題無］ 絶景というわけではありませんが、展望風呂というのに久々に入ってみると、これはこれでいいなと。いいなと思うことの最大の要因は、最上階に作られた浴室にも関わらず、お湯の鮮度が良かったことにあるかもしれません。もちろん、掛け流しです。 だらりとなんだかんだで１時間弱浴室にいたのではないでしょうか。その間、他の入浴客が誰一人来なかった。こんな良いお湯なのに。都心だったら、行列ができるほど混むだろうなと思うのですが、ここは申し訳ないけどさびれた温泉、羽根沢温泉。その汚名を返上できるぐらいお客が沢山集まって欲しい。 先に上がって待っていたマネージャーに聞いてみたら、女湯もとても良かったとのこと。女湯は丸い湯船だというので、写真で確認したらほんとに丸い湯船なのですね。 ［女湯　男湯より小さめかな］ ［女湯湯口］ シャワーは１台だけだったみたい。設備面を考えると、女湯と男湯、逆のほうが良いのでは？と思ってしまいます。 ［女湯　シャワー］ 紅葉館はネット予約も積極的にやっている宿、公式HPでの受付もありますが、楽天トラベルなどの予約サイトでもよく見かけます。高めにはなってしまいますが、一人泊もOK。まだ宿泊利用したこと無いので一度泊まってみたい宿であります。 この紅葉館含め３軒ある羽根沢温泉の宿、個人的にはのんびりしに行くにはかなりお薦めです。多少設備なんて古くても、ゆったりとした時間を求めて休みに行くにはとても良い場所だと思います。何が良かというと、ここのお湯が素晴らしいですから。こういう湯の宿に連泊してみたいものです。 ［お隣、加登屋さんのお風呂や客室］ 主婦湿疹　○ 行く時、新庄にあるエンジェルズという喫茶店？で昼食にしました。この店はカレーが有名なお店なのです。マネージャーはスペシャルカレー８４０円、ごまちゃんスペシャルカツカレー１１３０円。開店から１０分ぐらいの時間に訪れたのですが、既に満席でした。ここのカレーはちょいと辛め。スペシャルカレーは御飯の上に野菜炒めが載っていて、そのうえにカレールーがかかっています。かなりお腹いっぱいになります。スペシャルカツカレーはさらに厚めのトンカツが載っている。フードファイト状態ですよ。初めての場合、ぜったい大盛注文しちゃ駄目ですね。量は多めでしたが、味的には気に入ったのでまた行ってみたいお店です。ちなみに、お店のスタッフがとてもテキパキしていて気持ちいい対応でございました。 close

羽根沢温泉　ホテル紅葉館（山形）