こんにちは、橋本です。今回は、僕のイチオシ泉質を持つ本州の北端・下北半島の下風呂温泉に再訪した時のことをご紹介します。前回訪れた時は３系統ある源泉のうち、２つしか入れなかったので、今回はもう一つに入りました。そして、この季節ならではのお楽しみも……二度目の旅行の時は雪降る真冬、…… more 対岸の北海道も見えないような吹雪でした。♨　♨　♨　前回は温泉街の北端にある「浜湯」を引くさつき荘に泊まったが、今回は「大湯」と「新湯」の混合泉を引く三浦屋旅館に宿泊した。温泉が引かれているのは露天風呂だけだが、しっかりと塩も硫黄も効いた濃い濁り湯がかけ流しで味わえた。▲対岸の北海道は見えず。　宿の温泉もそこそこに、一人車を運転して5kmほど走ったところにある「桑畑温泉 湯ん湯ん♪」に向かった。セメントのような灰色の力強い濁り湯で、５分も経たずに汗だくになってしまうような強い塩の湯であった。カルシウムの析出物で浴槽の淵がビッシリ覆われていてザラザラとしている。この泉質は冬向きだ。夏来たときに見えた北海道は見えず、露天風呂も閉鎖されていたが、デッキは開放されていて、のぼせかけた火照る体を冬の下北の寒気に晒せば、すぐにヒンヤリとしてまた温泉が恋しくなる。▲湯ん湯ん♪の外観　再び宿に戻ってお楽しみの食事の時間。何を隠そう、下風呂温泉が位置する風間浦村は、アンコウの水揚げ量が全国有数なのだ。久々の家族旅行にと、アンコウのフルコースつきのプランを奮発してくれたので、ありがたくご馳走を頂く。　あん肝、鞆和え、唐揚げなどの定番料理に加えて、握りや刺身などの新鮮な産地ならではの料理も出てくる。全く臭みがなく、グミグミしているというよりプリッとしていて思ったよりも柔らかくて美味しかった。▲アンコウの刺身と握り　翌日は「新湯」を求めて共同浴場へ。昔懐かしい温泉街入口の門を抜けて坂を上がった行き止まりのところに共同浴場がある。大湯に負けず劣らずのレトロで趣ある造りだ。この新湯共同浴場は、大湯共同浴場と並んで廃止・統合される構想が出ている（東奥日報・2018年１月18日付）。源泉が違う二種類のお湯を一ヶ所で楽しめるのは嬉しいが、雰囲気のある建物がなくなるのは寂しいことだ。次来るときには建て替わっているかもしれない。▲昔懐かしい温泉街の入口　新湯は濁りの薄い含硫黄‐ナトリウム塩化物泉で、硫黄の匂いはするがどちらかというと塩の強さをよく感じる。意外にもお湯はぬるめで、地元のおじいさん二人がのんびりトド寝したり半身浴をしたりして過ごしていた。すっかり暖まって、僕は雪の中を上着も着ないで歩き出した。▲レトロな新湯＜桑畑温泉 湯ん湯ん♪＞営業時間：10:00～20:30休業日：第二月曜日入浴料：400円12月～３月は露天風呂閉鎖＜下風呂温泉　三浦屋旅館＞日帰り受付時間：13:00～15:00（600円）、18:30～21:00（700円） ＜下風呂温泉 新湯共同浴場＞営業時間：7:00～20:30（11月～３月は８時から）入浴料：350円定休日：火曜談、橋本   close

【青森県】下風呂温泉＆桑畑温泉　今年度限りの共同浴場も