お久しぶりです、橋本です。今日は、静岡県伊豆半島の先端にある名湯をご紹介します。♨　♨　♨　伊豆半島での暮らしを始めた幼馴染に呼ばれて、下田を旅行することにした。引っ越しや中学受験によって幼馴染と呼べる存在がほとんどいない僕にとって、彼は貴重でありがたい存在である。　試験を終え…… more た僕は急いで伊豆に向かう。小田原辺りで日没を迎え、伊豆急行の車窓は真っ暗で目の前に広がっているはずの海も見えない。伊豆急下田の一つ手前の蓮台寺で集合と言われ、その通りに下車。駅員が帰ってしまった小さな駅の前は真っ暗だった。　少し歩いてすぐに目的地に着いた。木造の趣ある建物に灯りがともり、日本庭園風の前庭の木も照らされている。彼によると、下田の市街地の温泉は多くが枯渇し、蓮台寺から運んでいるものも少なくないのだとか。そんな湯量豊富な蓮台寺温泉のとなり、河内温泉が今回の目的地だ。　早速入浴料700円を払って中へ。なめらかな木の床を歩くのは心地よい。「日本一の檜風呂」という看板を見て期待が高まる。改装された館内は歴史を感じさせながらも明るくきれいだ。　混浴の内湯は「千人風呂」というだけある大きな浴槽をもち、全部が檜でできている。今ではもう作れないだろう貴重な浴槽だ。細長い浴槽を縦半分に仕切り、歩行浴ができそうな深い方と、踊る女性の彫刻が浮かぶ浅い方がある。深い方には腰掛けられる木の出っ張りがあって、幼馴染のすすめに従って試してみたら、そのままの姿勢でいくらでもいられるような快適さだった。▲檜造りの千人風呂（伊豆下田100景より）　温泉は淡い琥珀色のアルカリ単純温泉で、とろみがあり、やや熱めのお湯にじっくりと浸かっているとポカポカとよく温まる。まろやかな温泉が好きだという彼が一押しするだけある名湯だ。ドバドバと勢いよく湯がかけ流され、大きな浴槽の湯口の対角線上からも湯がどんどんあふれてくる。それをすくって備えつけのみかん果汁入り石鹸で体を洗うと、アルカリ性の湯がよく泡立ちを助けてくれて、泡を流した後の肌がスベスベになった。　露天風呂も入り、お互いに近況報告をしたところであがり、しばらく休憩した後、再び伊豆急行に乗って下田の市街地に向かった。１月の中旬だったが、帰り道は上着いらずだった。＜河内温泉金谷旅館＞伊豆急行蓮台寺駅　徒歩５分、東海バス「河内温泉」目の前日帰り入浴：9:00～22:00（最終受付時間21:00）入浴料金：大人1,000円、小学生500円、幼児300円（２時間制）平日の日中は清掃で入浴できない場合もありますので、問合せすることをおすすめします。千人風呂は混浴ですが、女性用の内湯と男女別露天風呂が別にあります。女性は千人風呂に入る際にバスタオルを着用することができます。談、橋本    close

【静岡県】河内温泉金谷旅館