こんにちは、橋本です。今回は、先日行って衝撃を受けた温泉をご紹介します。　鹿児島県は温泉を使った銭湯が各地にあるほど温泉が身近な県です。数ある鹿児島の温泉の中でも、温泉マニアで有名な温泉がある……そう聞いた僕は早速行ってみることにしました。　その名は「諏訪温泉」。県北西部の山の…… more 中にあります。薩摩川内(せんだい)市にあるのですが、海が近い市街地と違ってここは山の中。携帯の電波が入らないエリアもあるところです。諏訪温泉がある入来(いりき)地区は、武家屋敷もある歴史ある町。諏訪温泉の歴史もかなり長いのだとか。▲平時は畑を耕していたという武家屋敷の門♨　♨　♨　いつの間にか山道らしくなってきて、雨足も強まってきた。そんな中諏訪温泉に着いたので、体が冷えないよう急いで車を降りる。坂を降りると、お待ちかねの温泉だ。この時点で、ワクワクしてくる素敵な門構え。　受付で入浴料金を払って中へ。銭湯よりもさらに安いことに驚いた。平日の昼間だったので、人が少なくてのんびりできそうだ。★温泉の撮影・投稿は許可をもらっています。撮影・投稿は施設の了承を得て行いましょう。　中の造りはちょっと変わっていて、左右対称に２つの源泉の浴槽がある。写真は「金の湯」で、黄金色のいかにも濃厚な湯が注がれている。もう１つは「銀の湯」で、貝汁色のこれまた濁りを帯びた湯が、金の湯の壁を隔てて鏡合わせにかけ流されている。銀の湯の奥には、露天風呂もある。　シャワーが錆びついているのも風格を漂わせている。体を洗い、温泉でかけ湯をしようとして気づいた。　あ　つ　い　！　熱いですよ、とは言われていたが、なかなかに熱い。仕切りで仕切られた奥は「ぬる湯」としていて、源泉が多く流れ込まないようにできている。しかし、ぬる湯でも十分熱い。ぬる湯に入るのを余儀なくされた（体感44℃）。　入ってみると、どっしりとしたお湯で力強い。僕は鉄分の濃いお湯に入ると汗が吹き出してしまうので、３分ほどでもう汗だくになってしまった。仕切りの向こう側にもチャレンジすると、熱さと湯の刺激がチクチクと全身を刺すようだったが、30秒ほどであがったあとの爽快感が素晴らしい。　銀の湯にも行ってみたが、銀の湯は金の湯以上に熱かった。ぬる湯でも入るのは厳しい（体感46℃）。我慢してちょっと入って、すぐに上がることにした。　金の湯に戻って再び温泉に。　それにしても、この析出物の美しさには惚れ惚れしてしまう。カルシウム分が豊富なのだろうか、などと想像してみる。泉質を考えながら入るのは楽しい。　鍾乳洞と同じで、お湯に含まれる成分が固まると、このような美しい模様を描く。九寨溝と同じような仕組みと言ってもいいだろう。析出物は汚いものではなく、自然の恵みそのものである。　湯上りに泉質の答え合わせをした。塩化物泉で、カルシウムの含有量もなかなか多い。金の湯には、金イオンもあるという。菱刈鉱山の鉱脈なのだろうか、ロマンのある話だ。　外には飲泉所もある。　しょっぱくて鉄の味がする、入った感じそのままの力強い味だった。　外には祠があり、温泉の神様を祀っている。1837年に湧出が確認されて以来、湯治場としてにぎわってきたそうだ。今でも宿泊客は多い。　祠の外に、雨を受けて生き生きとした野菜の苗が並べられている。また来たいと強く感じながら、坂道を上って車に戻った。＜諏訪温泉＞アクセス　鹿児島空港ー薩摩川内間を結ぶ県道42号線を日之丸交差点で国道328号線の入来方面へ、入来の中心部で東に曲がる入浴料金　大人：300円　小人：140円　幼児：80円営業時間　６時～22時談、橋本過去記事から、鹿児島の温泉銭湯を紹介します！出水駅前の桃晃温泉桜島フェリーターミナル近くのかごっま温泉鹿児島駅近くの滑川温泉桜島の桜島マグマ温泉  close

【鹿児島県】温泉好きにはたまらない！析出物だらけの「諏訪温泉」