こんにちは、3期の菊池です。山梨県にある泉質自慢のディープな温泉を巡る旅、記念すべき第1湯は「国母（こくぼ）温泉」を紹介します。♨　♨　♨　朝早く甲府駅に集合した一行。まずは甲府駅から車で10分ほどのところにある国母温泉さんへ向かいます。駐車場は十分な台数があります。▲外観　お…… more 風呂に入る前に、鍼灸師の資格も持ち、併設された診療所で施術も行うという古屋さんにお話をうかがいます。──この温泉の特徴を教えてください。元々あった源泉が使えなくなってしまい、2007年から2008年にかけて旧源泉のすぐ隣を800mほど掘削して、新しい源泉に切り替えました。源泉温度は46℃で、浴槽に運ぶまでに自然に温度が下がり適温になります。ほんの数mの違いでも、旧源泉とは成分が少し違っています。もう１本源泉があって、27℃なので温泉法上の定義を満たしている冷たい温泉です。これは井戸水のように飲用許可が出ていて、気に入ったお客さんなんかは、ペットボトルに詰めて持って帰ったりもします。交代浴ができて、血管拡張作用があって基礎体温が上がり、免疫力アップが期待できます。▲左の筒が新源泉、右の囲いの中が旧源泉──２種類の泉質が楽しめるのですね。泉質がさまざまあるのは山梨らしいですね。甲府盆地の北と南で、泉質がガラッと変わります。南側はモール泉が多く、うちもモール泉です。琥珀色のお湯ですね。山梨は「隠れた温泉郷」だと思います。──ふだんづかいできる温泉があるのは、素晴らしいことです。昭和28年に、父が温泉を掘削して沸かし湯の銭湯から温泉の銭湯に変わりました。この地区ではパイオニア的な存在です。今は脱衣所となっているところの下は、かつての浴場があります。銭湯は現在山梨県内で10軒しかありません。残っているところはどこも温泉銭湯です。──国母温泉を訪れるお客さんにメッセージをお願いします。うちは「健康長寿」がテーマです。温泉に来るのは、介護予防にもつながります。お年寄りが歩いて温泉に来て、基礎体温を上げる。繰り返すうちに抵抗力がついて、長生きします。うちでは、交代浴などの温泉の入り方を提案しています。▲レトロな脱衣場にて。この10年間でも泉質が微妙に変化したそう。　交代浴が好きな筆者は大喜びで浴場に向かいました。脱衣場は歴史を感じさせるもののきれいに保たれています。　浴場内には、あつめ、ぬるめの浴槽から、水風呂、露天風呂、サウナまであります。お得ですね。この日はたいへん寒かったので、あつめの浴槽からじっくりと浸かりました。▲あつめの浴槽※浴場内での撮影は原則禁止されています。今回は特別に許可をいただいて撮影しました。　とろみのあるモール泉がドボドボかけ流されています。深めの浴槽で芯からしっかり温まりました。　その後、いろいろな温度の浴槽に交互に入り、交代浴を楽しみました。▲風呂上がりのコーヒー牛乳もたまりません。　植物由来の温泉「モール泉」で、泉質がほんのわずかな距離や時間で変わることを学び、温泉が「生き物」であることを実感した1湯目になりました。「国母温泉」の基本情報・入浴料金　大人400円、中人（小学生）170円、小人（未就学児）70円・営業時間　10時～22時（日曜日は9時30分～）・定休日　　水曜日・電話番号　055-224-6804・アクセス　甲府駅から車で約10分談、菊池山梨県・甲府周辺のディープな温泉巡り！他の温泉の紹介記事はこちらまとめ「【東大温泉サークル一押しVol.1】山梨県の温泉は鮮度が命！おすすめ極上の温泉」第２湯「玉川温泉」第３湯「新遊亀温泉」第４湯「フカサワ温泉」第５湯「竜王ラドン温泉」  close

【山梨県】甲府盆地のディープな温泉巡り　第１湯「国母温泉」