ご無沙汰しております、三期の高舘です。鉛温泉に日帰り入浴をしてきたので、そのことについて書こうと思います。　♨  　 ♨ 　　♨　　　鉛温泉は岩手県花巻市にある花巻南温泉郷（今では旧花巻温泉郷と併せて花巻温泉郷と呼ぶらしいです）の通りを奥に入った温泉で、向かいには鉛温泉…… more スキー場などもあります。ゴールデンウィークということもあり、駐車場がいっぱいだったので第三駐車場に車を止めて旅館へ向かいました。藤三旅館は自炊部と旅館部に分かれており（最近はゴージャスな別邸も併設されたみたいです。お金持ちになったら行ってみたいです）、今回は旅館部の玄関から入ってみました。旅館部の玄関を入るとすぐ傍に、囲炉裏っぽいくつろげるスペースがあり、なんだかいい感じです。（こけしとかも並んでいて東北感がありますね）日帰り入浴料金は大人700円なのですが、1000円でランチ付きのプランに変更できたのでそちらにしました。藤三旅館には白猿の湯・桂の湯・銀の湯・白糸の湯の４つのお風呂があるのですが、日帰り客も全部のお風呂に入ることができるので、とてもお得感があります。ただし、白猿の湯など時間帯別で入れないこともあるので予め調べておいた方がいいかも知れません。（余談ですが、前回訪れた時は白猿の湯が清掃直後でお湯が腰のくらいまでしか溜まっていないという珍しい状態でした。やっぱり下調べは重要です）ランチは11:30からでまだ時間があったので先に白猿の湯に入ることにしました。（白猿の湯に向かう途中、地温泉のポスターが。もちろん藤三旅館も載っています）（写真は http://onsenjapan.jp/infos/detail/434 より。浴室の写真撮影は禁じられているので注意しましょう）白猿の湯はおそらく藤三旅館の中でも目玉となるお風呂ではないでしょうか。写真にもある楕円型の大きな浴槽はとても深く、一般男性が立って入っても肩の辺りまでお湯に浸かることができます。公式サイトには平均1.25mの深さがあると載っていました。写真を見るとわかるように浴槽には湯口がありません。これはどういうことかというと、足元からこんこんと湧き出ているのです。以前、清掃直後に訪れた際には足元からだんだんとお湯が溜まっていく様子を実感することができました。またこのお風呂は深いだけではなく、とても天井が高いのです。湯船から顔しか出ていないような状態で高い天井を眺めると、不思議な感覚に浸ることができます。写真中部の白いところには適応症や温泉の入り方が載っているのですが、飲泉の部分についてはテープで隠されていました。湯口から直接すくって飲むことができないので当たり前なのかも知れませんが、逆に昔はこの浴室でも飲泉を勧めていたのかと思うと不思議です。源泉掛け流しで、加熱などもしていないため、お湯にも自然の影響を感じることができます。前回訪れた時はそれなりに熱く感じたのですが、今回は比較的ぬるめだったので長湯することができました。（ちなみに白猿の湯の名前の由来はこんな感じだそうです。白い動物に関する開湯伝説って結構多いですよね）白猿の湯をでてご飯に向かいます。 （お食事処。煌びやかです）ランチ付き入浴券では、このメニューのうち山菜そば・うどん、とろろそば、ざる蕎麦・うどん、雑穀カレーそばを注文することができます。入浴料に300円プラスだけでランチをいただけるのでかなりお得です。噂になっているらしいので、雑穀カレーそばを注文します。  （雑穀カレーそば。お新香もついているのが嬉しいです）いつもの癖で大量の一味唐辛子をかけてしまい、お風呂上がりなのに汗をかいてしまいました。汗を流すためにももう一湯入ります。次に入るのは桂の湯。白猿の湯と異なり、シャワーやシャンプーが揃っているので体を洗うならこちらの方がオススメです。 （写真は https://www.yukoyuko.net/0389 より。やはり浴室の写真撮影は厳禁です）写真では露天のみが写っていますが、もちろん内湯もあります。内湯の方が露天に比べて少し熱めな感覚です。個人的には白猿の湯もいいですが、この桂の湯もオススメです。実はこの写真に写っている露天風呂の下にもう１つ小さな露天風呂が向かいの豊沢川にせり出しているのです。旧花巻南温泉郷は豊沢川に沿って点在しており、各旅館に豊沢川の景色を眺められるお風呂があるのですが、この桂の湯は特に豊沢川のせせらぎを身近に感じることができます。ちなみにこの写真に写っているお風呂から、下の露天風呂に行くには階段を下らなければならないのですが、 とても滑りやすいので必ず手すりに掴まって降りましょう。自分はここで一回こけて恥ずかしい思いをしたことがあります。この桂の湯では湯口が存在しているので、少し飲泉してみました。カレーそばを食べたばかりだったのであまり味はわかりませんでしたが、心なしか少しまろやかな感じがしました。気のせいでしょうか。（お風呂を上がってフロントに向かう道中、いたるところに鹿踊りをモチーフにしたものがありました。いいですね）フロントに行くとこんなものがありました。（藤三売店の看板）最初に紹介した通り、この鉛温泉には自炊部も存在します。そこでは自炊客向けの売店があり、おばあさんが暖かく迎えてくれていました。自分もここで自炊したことはありませんでしたが、風呂上がりのジュースを買う際にはその売店に寄っていました。しかし数年前にそのおばあさんが倒れてしまい、藤三売店は規模を縮小して旅館部のフロントへ移動したようです。サークルの合宿ではしばしば自炊湯治をしているので、こうした自炊の文化が徐々に薄れてきているのは素人ながら少し寂しく感じます。その一方こんなものもありました。（海街diary)(温泉総選挙）海街diaryのロケ地だったんですね。岩手県民なのにこんなことも知っていなかったことはとても恥ずかしいです。ただ温泉総選挙には参加させていただいたので歴史・文化部門で受賞していたことは存じておりました。ちなみに歴史・文化関係でいうと、ここの旅館は宮沢賢治の親戚関係にあるようで『なめとこ山の熊』にも登場しています。 地元の温泉で何回も訪れているところでも、しばらく訪れないうちに色々と変わってしまうものや知らなかったことが結構あるんだなあと実感しました。他の温泉にも一回行ったきりにするのではなく、出来るだけ再訪するようにしたいと思います。　♨  　 ♨ 　　♨　　　　　鉛温泉　藤三旅館日帰り入浴大人：700円子供：500円日帰り営業時間7:00〜21:00 （受付けは20:00まで）談、高舘  close

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