朝。竜胆の部屋から蔵王を望むと、山頂は雲に覆われつつも、こちら側は晴れている。蔵王が日本海側の雲を食い止めているのが、身近にわかる。夕食と同じ場所に着席すると一皿だけ準備済み。そしてさっそくおばんざいを取りに行く。炊飯器三つの手前には朝カレーがあったのだが、写真のタイミングでは一…… more 旦厨房に移動中。たぶん鍋に追加中だったのでしょう。最初の準備はこんな感じ。ごはんに載せるような味噌とめかぶ、明太子、ごぼう、鰯煮付。そこから、運ばれたものとおばんざいをセットするとこんな光景に。実に豊富な朝食だ・・・茶碗蒸しが登場したのは初めてかな。これは運ばれてきたもの。野菜ジュースに野菜サラダを確保し、温玉、豚バラ肉豆腐もげっと。あまりにリッチなベーコンは、夕食終了時に鯵の一夜干しかベーコンか聞かれて、２人でがっつりベーコンを頼んだ結果。一人に２切れはかなりこってりなり。でも美味いんだ・・・炊き込みご飯でしょやっぱり、とよそって、大好物のおくずかけも運ばれる。他にも切り干し大根、ひじきといったおばんざいをとり、さらに十穀米と朝カレーも追加して、満腹以上。これじゃ昼はいらんな・・・などと。そしてデザートとコーヒーで〆。自家製のヨーグルトは美味い。朝食後に温泉を堪能したのに、１０：００前にチェックアウト。毎度毎度満足の宿泊なので、遠いけどまた行きますよーー♪お宿を出立後にたまご舎に寄って、あとは一路、大河原町と柴田町にまたがるらしい一目千本桜を目指して移動。一目千本桜のために早めの出立に踏み切ったというわけ。なんとか駐車場に入れて、散策開始。ちょうど満開、これ以上の絶景は望めぬという感じかな。初めて訪問した一目千本桜、、、これだけの満開のタイミングに遭遇できたのは僥倖。ただただ堪能。ちょうど川のカーブを橋の上から眺めるここは一目千本桜の一つの絶景スポットかな。韮神堰というところから、対岸の桜を。ここは撮影スポットなのか、ひっきりなしに撮影者が出てくる。人影のない写真を撮るのはかなり困難。わずかのチャンスを狙ってみるが、そんなにいい写真にはならず、無念。そのまま川沿いに歩き続けると柴田町に突入。また様相が変わる。桜以外も映える。列車が来るタイミングで橋梁の上ではカメラを構える人多数。そんななかで小鉄こと妻が渾身の写真を撮影。なるほどね。そのまま船岡城址に登城。偶然にも、ここを訪問するちょっと前に、山本周五郎著『樅ノ木は残った』を読んでいたので、おおーーあの主人公原田甲斐の館じゃないかと、痛烈に自覚。「船岡どの」と呼ばれるあのやりとりと壮絶なラストをしみじみと思いだし、伽羅先代萩をからめつつ妻にひたすら伊達騒動のあれこれを語り尽くす。きっと辟易でしょうねぇ・・・そんな城址の山頂から左右を望めば、一目千本桜そのものかな。川沿いにこんなに長く続くのだとは知らなかった。もちろん伊達騒動当時、ここにソメイヨシノがあるわけもなく、原田甲斐がこれを見下ろすことはありえんのだが。城から桜並木に戻り、大忠さんで出立時にいただいた焼きたてパンを、昼食としていただく。ベンチに腰掛け、花見だな、まさに。さて駐車場まで戻りましょ。 close

遠刈田温泉旅館大忠　2019年4月（３）