2019年のお話です。 はい、それでは今日もまた2019年3月26日（火）～3月28日（木）2泊3日「伊豆 湯ヶ島・伊東・熱海」温泉旅行シリーズ、続きを進めていきます。 少し間が開いてしまいましたが、『落合楼村上』レポの続きです、今回はお待ちかねの…… more 夕食ですよ！ 長くなりすぎますので前編・後編に分けてお届けします。   夕食は個室食事処でいただきました。 オカンも僕もテーブルと椅子がうれしいです！    お品書き。 最初に書いておきます。 落合楼村上の料理はどれもこれもとってもおいしかった！ いや、僕が普段ロクなものを食べていないということもあるのでしょうが、それでもひとつひとつの素材にこだわり、その素材を生かす工夫を凝らしているように思えました。 あとね。 仲居さんが素晴らしかった！ 渋温泉『歴史の宿金具屋』の21歳の超絶かわいい仲居さんも一生懸命な、ある意味素人っぽさがそれはそれでよかったのですが、この日に担当していただいた落合楼村上の仲居さんはもっとやわらかいような感じでとっても物腰がやさしく上品で。 あ、いや、この仲居さんも20代半ばくらいでしょうかね、十分に若くてかわいかったですよ（笑）。 でね。 僕は料理が出てくるたびに何でもかんでも「これはなあに？これはなあに？」とアホみたいにいちいち質問したんですが。 「お前は幼児か！」という罵倒の言葉もなく（笑）、嫌な顔ひとつせずひとつひとつ丁寧に応えてくださって。 わからないことはわざわざ聞きに行ってくださって、後から教えてくださるんです。 とにかく、考え得る限りのベストな対応なわけですよ。 俺は関西人だからさー、しょうもない冗談も言うわけですよ、それにすら「最適解」で応じてくれる。 いや、感心、感動しましたね。 こんなこと教育や訓練でできるようになるものなのかなあ、おそらくはこの仲居さんの持って生まれた才能だと思います。 とにかく、この仲居さんのおかげで落合楼村上の夕食が何倍にもおいしく、何倍にも楽しいものになったことは忘れないうちに書きとめておきます。   食前酒は焼津の「磯自慢」というお酒だそうで。 これがおいしかったので、お酒のメニューを見てみると……   あった、磯自慢！ すでに風呂上りにビールを2本飲んでいましたからもうビールはいらない、純米大吟醸の「エメラルド」をお願いしました。   これね、磯自慢エメラルド。 いや、名前はいろいろとツッコミどころがあるけども（笑）。   1杯目は仲居さんがお酌してくれましたよ。 フルーティな香りでちょっと甘口かな、それでいてすっきりと飲みやすくて。 いや、ぶっちゃけおいしい水みたいなんですよ、これはスイスイいっちゃってヤバイやつです（笑）。   わあ！！！！！ 何と美しい！ 花の枝は桜でしょうかね、いや、知らんのよ、マジで！←馬鹿 にしても、文字通り華やかですね～。 「美味しい」と書いておいしいと読みますが、まさに目で愉しみ、舌で楽しむ、美しい味の数々でした。   お皿はお雛様ですね。そっか、3月だもんなー。 はい、以下、料理の名前を間違えてるかもですが、お手柔らかにお願いします（笑）。   まずは前菜から。 芽キャベツいくら、筍若芽煮こごり、花蓮根。 メモに「レンコンうまい」と書いてあります、どういう味かは書いてない（笑）。   海老手鞠寿司、たらの芽霞揚げ、明太寄せ（たぶん）。   蛍烏賊酢味噌、胡麻掛け蕗。 「フキがうまい（ゴマが凝った味）」と書いてあります。   あと残っているのは猪黄色、鹿尾菜湯葉、地魚南蛮漬け、で、たぶん合ってると思います。   ヨーヨーみたいなのが来たよ？   先付の「春野菜と天城軍鶏土佐酢和え独活　うるい」ですね。 「うるい」ってのは上に乗ってる葉っぱね、山菜だそうです。   天城軍鶏は噛めば噛むほど味が出てくるんですが、いかんせん極端な酸っぱがりの僕にとっては土佐酢が酸っぱい！（笑） いや、土佐酢にはカツオがしっかり効いてたんですが、やっぱり酸っぱくてダメだあ。   吸椀は「道明寺麩蕨　真鯛しゃぶ仕立て木の芽」 お椀は蕨の出汁がよく出てる感じ。 また、温度が絶妙で！   道明寺麩は少しねっとりした食感で、食べたことないような味があるんですよ。 うまい！   仲居さんが鮫皮おろしで天城本山葵をすりおろし始めました。   醤油とともにセッティング。 醤油は煮切りでしょうかね、マイルドな味わいでしたよ。   で、とりあえず、わさびだけを食べてみますと…… あっ、めちゃめちゃおいしい。 ねっとりと粘り気があって、口当たりが甘いんですよ。 さすが、天城の本山葵！ このままわさびだけでもどんどん食える感じです。 こんなちょびっとじゃ足らん、もっと山盛りくれ、ええい、めんどうだ、その鮫皮おろしを俺に貸せ！   仲居さんから鮫皮おろしを取り上げ、自分で好きなだけ天城本山葵を山盛りすりおろしました！（爆） 写メは仲居さんが爆笑しながら撮影（笑）。 仲居さんは内心では「大阪の下品なおっさん」とか思っているかも知れませんが（苦笑）。 でも、僕がこういったアホなことができたのも、仲居さんのやわらかな人柄に心からくつろぐことができ、この夕食を愉しんでいたからに他なりません。   御造り「海任せ三種盛り浜名湖のり天城本山葵」 お造りは左：金目鯛中：尾長鯛右：ハタでした。   お造りの彩りに添えられていた赤いダイコン。 食べてみるとかなりかたいですが、甘みがありました。   浜名湖のりは磯の香りがすごいんですよ！ 味わいも鮮烈な感じ。   金目鯛に天城本山葵をたっぷりと添えて。 素晴らしくうまい！！！ やっぱり伊豆と言えば金目鯛ですよね～。 味が濃厚で脂が乗っていて最高でした。   尾長鯛はあっさり淡白な味でしたが、赤いダイコンの薬味で変化がついて面白く、おいしかったです。   お造りを2切れ醤油に漬けてヅケにし、このまま放置したところで…… 後編へと続きます。   close

湯ヶ島温泉 落合楼村上④　夕食（前編）〈厳選素材と卓越の技！目と舌で愉しむ美しき味〉