2019年のお話です。 はい、それでは今日もまた2019年3月26日（火）～3月28日（木）2泊3日「伊豆 湯ヶ島・伊東・熱海」温泉旅行シリーズ、続きを進めていきます。 落合楼村上の夕食、前回の前編に続いて後編です。  &nbs…… more p;「磯自慢エメラルド」を飲みきってしまって、もうちょっとお酒がほしいな、とメニューを見ると「静岡の純米三種利き酒セット」なるものが！   どれがどのお酒かわかるようにシールで色分けされているんですが、左端の緑が剥がれていました（苦笑）。   その緑は「喜久酔　特別純米」。 ひと口飲んで「うまい！」となりました。僕の好きな味です。 個人的にはこの喜久酔が食中酒としてはベストかな、と思いましたね。   「開運　特別純米」。 これはちょっとクセがある感じかな？ 日本酒らしいと言えば日本酒らしい味と香りです。 お好きな方は好きだと思います。   「正雪　辛口純米　誉富士」。 これは辛口でキレがある感じ。 アテなんかなくったって、これだけでどんどんいけます（笑）。   煮物「鰊と新馬鈴薯炊き合わせスナックエンドウ」 ニシンは味が濃いめで、酒よりも飯がほしくなって（笑）。 このおいしい煮汁を白飯にぶっかけて食ったらどんなにうまいことだろう。 ジャガイモは里芋かと思うくらい食感がねっとりとしていて、もちろん味も濃くてめちゃめちゃうまいんですよ！ こんなジャガイモは僕は初めて食べたかも。   強肴は「岡村牛と地場野菜」 さあ、肉だ、肉だ！ 醤油と岩塩、そして、僕が自分で大量にすりおろした天城本山葵も添えました（笑）。   岡村牛はレアな感じでちょうどいい焼き加減ですね～。 「岡村牛」というのは「牛が笑っている牧場を目指す」岡村さんという方が、富士山の麓で育てている健康な牛のことで、本当の名前は「富士山岡村牛」というのだと、仲居さんが教えてくれました。 てか、肉の上に乗ってるこの草？茎？はなんなの。 肉が見えんじゃないか！（笑）   ジャマなのを全部のけました（笑）。 左側が脂身が多い感じ、右側が赤身が多い感じですかね。   まず、赤身の方を岩塩で。 赤身肉はとってもやわらかく、脂がすっきりとした感じ。 やさしい味がしました。   脂身は醤油とわさびで。 あかん、これはあかん、うまい、うますぎる！！！ もしかしたら僕は食べ方が逆でこの脂身を塩で、赤身を醤油で食べるべきだったのかも知れませんが、そんなの関係ないうまさ！ 脂が甘い！！！ そしてその脂の甘い汁が口の中いっぱいに洪水のようにドバドバとあふれだしてくるんです。 思わず飯くれ！飯！と言いたくなりました（笑）。 いや、マジでこのひと切れだけで丼飯が一杯食えます！（爆） あ、あとね。 写メはないんですが、メモには「野菜の歯応え、変えてある」と書いてあります。 野菜ごとに火の通し方を変えてあったんでしょうね、それに感心したんだと思います、もう忘れたけど（苦笑）。 「芋うまい」とも書いてありますから、芋がうまかったんでしょう（笑）。   凌ぎ「修善寺黒米うどん明日葉おろし」 このタイミングでうどんが出てくるとは意外な展開（笑）。   とりあえず、天地返し（笑）。 うどんの麺の中に黒いツブツブが見えるでしょう？ この黒い粒が修善寺の黒米なんだそうです。 すっごいもっちもちの食感！ 出汁は関西風でしょうかね、メモには「にゅうめんみたいな？」と書いてあるんですが、今読むと意味不明です（苦笑）。   焼肴「鰆　菜種」 お皿が春っぽくて素敵ですね～。 まさにサワラってのは、魚編に「春」ですもんね～。 まあでも、もうちょっと小さい皿でもいいんじゃないの？と思わなくもない（笑）。 菜種というのは菜の花と玉子を和えたもので甘いスクランブルエッグみたいな感じでした。   熱っつッッッ！！！ 見た感じ熱そうに見えなかったのに、このサワラ、めちゃめちゃ熱っつい！ いったん口に入れたんですが、猫舌の僕はあまりの熱さに思わず吐き出してしまいました！（爆） で、ここで料理長の方がごあいさつしてくださったんですが。 サワラは炭火で最初は強火で焼き、その後、弱火にして中に熱をこもらせるんだそうです。 なるほどー、それで中が熱かったんですね、芸が細かいな～。 僕はサワラという魚はやわらかいのであまり好きではないんですが、このサワラは身が締まっていて塩加減もちょうどいい塩梅でおいしかったですよ。   さあ、土鍋ご飯が来たよ！   仲居さんがよそってくれます。   食事「筍ごはん木の芽香の物　味噌汁」   筍の食感がシャクシャクで、なのに、やわらかいんですよ！ 不思議！すごい！！！ 味付けもはんなり上品な薄味で、僕がこれまで食べた筍ごはんでいちばんおいしかったです！   味噌汁は磯の香りがプンプンで。 海苔の味がおいしいかった。   これはメモがない（笑）。   おこげもいただきました。香ばしい！ でね。 俺はやっぱり白いご飯を食べないと飯食った気にならないわけよ。 なもんで、食事の最初に「賄いでもいいですから白いご飯をください」と、仲居さんにお願いしてたんです。   で、持って来てくださったご飯がこれ。 ツヤツヤのピッカピカ！！！ たぶんこれ、賄いじゃないですよね、もしかしたら僕のために炊いてくれたんじゃないの？？？ それとも白飯をくれという客がわりといて、あらかじめ用意してるんでしょうかね？   白米、うまー！！！ 香りがとってもよくて甘みのあるご飯でした。   前編でヅケにしておいたお造りと、自分で大量にすりおろした天城本山葵をスタンバイ。   お造りを漬けておいた醤油を飯にぶっかけて……   ヅケのお造りとわさびを乗せて手ごね寿司風に。   わさび醤油飯がうんまい！！！ 下品な食べ方なんでしょうが、俺は結局これがいちばん好きなんだよね～（苦笑）。   仲居さんがお茶を淹れてくださいました。   静岡のお茶の葉からつくられた「和紅茶」なんだそうです。 へー、そんなのあるんだ！   んー、俺はよくわからんのだが、ジャスミンティーっていうの？あんな感じで香りがとても特徴的でしたね。   水菓子①「天使音メロン」 「天使音」と書いて「あまね」と読むそうです。 あと、下のやつは「黄金柑」というんだって。   天使音メロンは糖度が高く、甘くておいしいですね～。 黄金柑は酸味と甘みのバランスがいいです。 んー、僕は正直、柑橘類は得意じゃないですが、はっさくとグレープフルーツを混ぜてやわらかくした、みたいな感じですかね、知らんけど（笑）。   水菓子②「桜汁」   蓋を取った瞬間、桜の香りがふわり、と香りました。 桜の花びらが浮かべてあって見た目もきれいですよね～。   牛乳とゆり根のおしるこみたいなもの、なんだそうです。 僕はこんなの初めて食べた！食べたことのない味です。 ゆり根は溶けている？摺ってあるんでしょうか？少しザラつくような食感で粘度があるんですよ。 適当な表現ではないかのも知れませんが、いわゆる摺り流し汁のような印象を受けました。 味は容赦なく甘くて（笑）、最後のデザートにふさわしい一品でしたね。 いやー、落合楼村上の夕食はほんとうに素晴らしかったです！ 天城をはじめご当地の厳選食材にこだわり、見たこともないようなものや食べたこともないような味に出会うことができました。 素材と料理の技が響き合い、幸福感で心まで満たされて。 その余韻は今でも大切な思い出として残っています。   close

湯ヶ島温泉 落合楼村上⑤　夕食（後編）〈心華やぐ美食の響宴、口福の余韻へ〉