2019年のお話です。 はい、それでは今日もまた「ヘタレと行く！」シリーズ第4弾、2019年12月7日(土)～12月9日(月)2泊3日「長野」温泉旅行レポ、2日目2019年12月8日（日）の続きを進めていきます。 さて、ありがたい「ご縁」により「新…… more 湯田中温泉」のジモ泉である『鶴の湯』に入浴することができ、まんまかつお出汁味の温泉にびっくりした後、ヘタレ号で一気に向かったのは青木村の山間にある「田沢温泉」。 田沢温泉と言えば、子宝の湯として『有乳湯』が有名で僕も入浴したことがあるのですが、今回の目的は旅館の立ち寄り湯。   『田沢温泉 ますや旅館』です。 明治元年創業という老舗旅館で、明治32年には島崎藤村が逗留した「藤村ゆかりの宿」としても知られ、3階の1室は「藤村の間」として藤村が使った机、茶だんすなどが現在もなお残されているそうです。 この温泉にしばし逗留して、豊かな詩情を練った島崎藤村。その作品「千曲川のスケッチ」で温泉にもいろいろあるが、山の温泉にはまた別の趣がある。・・・升屋というのは眺望のよい温泉宿だ。湯川の音の聞こえる楼上で、・・・遠く浅間一帯の山々を望んだ。－　と記しています。（ますや旅館HPより）    ますや旅館が「高楼」と表現する木造3階建ての4棟と白壁の土蔵は、国の登録有形文化財に指定されている由緒ある旅館なんですよ。   玄関はこんな感じ。 玄関を入るとフロント・ロビーがあり、ご主人（おそらく）が出て来られました。 僕らが立ち寄り入浴を願い出ますと、この日は日曜日だったので宿泊客がいなかったせいでしょうか、「今日は火が入っていないから」と（源泉を加温していないという意味）いったん断られたのですが。 「むしろ、それに入りたいんですよ！」僕がそう食い下がりますとご主人は何とも表現できない釈然としない顔をされまして（苦笑）、「じゃあ、どうぞ」と立ち寄り入浴を許されました。 このクソ寒い12月に非加温の冷たいままの源泉に入りたがるような馬鹿をご主人は理解できなかったのでしょう（笑）。 ちなみに、立ち寄り入浴料は1人500円だったと思います。（2019年12月現在・要確認）   ロビーから浴場へは趣ある木造の階段を上がって……   これまた年季が入った長く、折れ曲がった廊下を進んでいきます。   途中、サインが飾ってあったり……   曲がったり……   階段登って、また曲がったり……   てか、めっちゃめちゃ遠いんやけど！（爆）   ようやく到着！   失礼ながら、古びた廊下などのイメージとは裏腹に脱衣所は新しく、清潔な印象。 リニューアルされたんでしょうね。   洗面台も立派でした。 でね。    脱衣所と館内には1998年に公開された映画『卓球温泉』のポスターが貼ってありました。 こちらのますや旅館が卓球温泉の舞台になったそうです。 ごめんなさい、僕はこの映画を知りません（苦笑）。      源泉名：田沢温泉2号泉と3号泉の混合泉泉質：アルカリ性単純硫黄泉　　　 （低張性アルカリ性温泉）泉温：40.0℃pH値：9.6 ご主人が「火が入っていない」とおっしゃっておられたようにこの日は非加温です（笑）。 もちろん、加水・循環・消毒なしの完全な源泉かけ流し。 しかも、いったんは入浴を断られかけたくらいなので（笑）、ずっと僕らの独泉です！ ますや旅館の非加温源泉を独泉できるのはむしろラッキー！    浴室へと一歩入ると、プン、と硫黄の香り。 どこか甘いような、いい匂いです。   浴室左側にはシャワー・カラン・鏡が5セット。 メモがありませんので、カランから源泉は出なかったように思います。   浴槽は変形で4～6人サイズくらいでしょうか。 浴室のフロアはベージュー系のタイル貼りでところどころ濃いタイルを用いてデザイン貼りがなされています。 浴室の壁は薄いグリーン系のタイル貼り。壁にはカラフルなタイルでストライプが描かれています。 浴槽内もブルー系タイルのデザインアクセント貼り。 浴槽の縁は御影石貼りでしょうか。 歴史ある木造の建物とは逆にモダンな印象を受ける浴室ですね！ 湯口は浴槽コーナーに設けられています。   露天ゾーンに面して大きなガラス窓があり、内湯でありながらも自然光が入って明るく、開放感があります。   内湯の湯口です。飲泉コップが置いてありました。   うっすらと白い析出物。   はっきりとしたタマゴ臭があり、タマゴ味もかなり濃いですね！うっすらと甘みも感じました。   もちろんオーバーフローもしっかりありますよ！   お湯はタイルの影響で青っぽく見えたかも知れませんが、実際のところは無色透明です。   浴槽内温度は36.3℃。ほとんど体温と同じです。 これは「不感温度」といって熱くも冷たくもなく、温度を感じないんですよ。   投入される源泉を浴びるようにして入浴。 この日は誰も入浴していないのか、お湯には新鮮感がありました。 浴槽内温度は不感温度でしたが、湯口の近くにつかっているとじんわりあたたまってくる感じです。 浴感はツルスベ感があって気持ちいいですよ！ ただ、泡付きだという記述も事前に目にしていたんですが、少なくとも僕の入浴時に関しては泡付きは見られませんでした。 身体中に細かい泡がびっしりと付いた『有乳湯』に比べると、泡付きの面とフレッシュさではちょっと劣るかな？   気温が低いのでヘタレのメガネが曇っていますね（笑）。 以前も書きましたが、一生曇ってたらいいのに！（爆）   露天風呂にも入るよー。 ちなみに、この時の外気温は4℃です！（爆）   露天風呂は岩風呂風。3人サイズくらいでしょうか？   湯口です。   もう1カ所、内湯の湯口のあるところからも竹筒が伸びてきており、源泉が投入されていました。 ちゅか、外気温4℃で風が吹いてきてアホみたいに寒いんやけど！（爆） 湯口が2カ所もあるんだから浴槽内のお湯はあたたかいはず、早くあったかいお湯に入りたい……   ……って、33.8℃！！！！！ 体温より低いやないかい！（大爆）   長野の山間の12月、外気温4℃、体温より低いお湯に入る馬鹿！ こんなもん、あったかいわけあらへんがな！ むしろ、どんどん体温を奪われていきます！（大爆） じっ、と目を瞑って、何かに耐えている俺（笑）。   ヘタレはお湯に入るのを嫌がりましたが、無理やり入れて写メを撮りました。 ヒィ～～～～、っとヘタレは悲鳴を上げていますね、風邪引けばいいのに！（大爆） ゆうて、ガタガタ身体が震えてきていくらなんでも、もう無理！（笑） 写メ撮って速攻で出ましたよ。 思えばこのひとつ前に入った『新湯田中温泉 鶴の湯』が47℃以上の激熱湯でしたので、高低差がハンパない！！！ まあ何だ、クソ寒い冬場にますや旅館の非加温源泉に入るという貴重な体験ができてよかった、……のかな？（苦笑）。   close

田沢温泉 ますや旅館〈藤村ゆかりの宿で非加温の露天風呂に震える〉@長野県小県郡青木村