2020年のお話です。 はい、それでは今日もまた、2020年9月3日(木)～4日(金）・1泊2日、「大分・別府～長湯」温泉一人旅レポ、1日目9月3日（木）の続きです。 別府で大人気の回転寿司『亀正くるくる寿司』に1時間前から並び、中とろ・関あじ・関…… more さばなどの絶品寿司を堪能した後は、別府から約60km足らず離れたこの日の宿泊地である「長湯温泉」へと光の速さで一気に移動。 ゆうても、まだ宿にチェックインするには早すぎる時間でしたので、いくつか温泉めぐりをすることに。 長湯温泉と言えば「日本一の炭酸泉」を謳い文句にしている温泉地として有名ですが、成分中の炭酸濃度が高いからといって必ずしも「泡付き湯」」だとは限りません。 僕がまずやって来ましたのは、長湯温泉でも数少ない泡付き湯が楽しめる施設……    『長湯温泉 万象（ばんしょう）の湯』です。 大分の今日子さんのブログで見て、一度来たいと思ってたんですよね～。 万象の湯は2019年7月にリニューアルオープン、温泉、食事、宿泊、リラクゼーション施設を併設しています。 駐車場には平日にもかかわらずそこそこ車が停まっており、人気の施設であることがわかります。   施設入口はこんな感じ。   営業時間・入浴料をご確認ください。（2020年9月現在）   入口を入るとホールのような空間があり、正面に足湯、左奥に「顔湯」があります。 写メ左側、カップルが座っているベンチの正面は……   産直品？の販売コーナー。   ロビー奥の無料の足湯。 芹川の流れを眺めながらゆっくりと楽しめます。   で、足湯の左側にあるのが顔湯。   テレビ番組で紹介されたようですね。   顔湯と飲水が並んでいます。   HPの紹介文は世界初であるブクブクサイダー顔湯 お肌つるつるの美肌効果が期待できますとなっています。   気泡とともに源泉？が投入されていますね。これはかけ流しなのかな？ 僕はやりませんでしたが（笑）。   顔湯の説明文。 また後述しますが、実はこの源泉は万象の湯では「水風呂」と呼んでいる、メイン浴槽とは別の源泉だったんですよ！   「飲水」という文字から僕は勝手に水だと判断してしまって飲まなかったのですが、もしかしたら「水風呂」の源泉だったのかも知れませんね。 飲んでおけばよかったなあ。   フロントです。   フロントの周辺にコインロッカーが用意されていました。 でさ。   駐車場の車の数を見て大浴場は混んでいそうだなと思い、今日子さんご夫婦も入浴されていた貸切風呂に入ることに。 貸切風呂の料金は50分2000円でした。（2020年9月現在） いやね。 最近では撮影禁止の浴場も急激に増えてきましたし、仮に撮影禁止でなかったとしても入浴客が多いと満足に写メを撮ることができませんよね。 なので、僕はこの頃から貸切の家族湯などが空いていた場合、そちらに入るのも悪くないな、と意識が変わってきたんですよ。 今日子さんのブログによると万象の湯の貸切風呂はかなり人気があるそうで、待ち時間がある場合もめずらしくないようなんですが。 この時はタイミングがよかったのか、ちょうど1室空いていて待たずに入浴することができました。   万象の湯の貸切風呂は3室。 HP紹介文はリニューアルした貸切家族風呂（合計3部屋）。それぞれのお部屋に内風呂、ブクブク水風呂、露天風呂全てございます。となっています。 フロントの方に僕が案内されたのは……   いちばん奥の「作の湯」。   札を裏返して入浴します。    脱衣場はこんな感じ。 ジャパニーズモダンとでも言うのかな、ウッディでスタイリッシュな空間です。         源泉名：「宝積」翡翠楼泉質：マグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩泉泉温：49.3℃pH値：記載なし 全てなしなしの完全なる源泉かけ流しです。 ……って、泉温49.3℃？？？ いやね。 万象の湯の貸切風呂にはあたたかいメイン浴槽とブクブク水風呂なるものの2浴槽（露天含め3浴槽）あるんですが、僕はてっきり冷たい源泉はそのままブクブク水風呂に使って、同一の冷たい源泉を加温してメイン浴槽に利用しているものと勝手に思い込んでいたんですが。（事前にHPでも確認できなかった） 泉温が49℃以上もあるということは低温のブクブク水風呂は別源泉なんじゃないの？ そう思って帰りにフロントで確認してみたら、まさにその通りで！ 万象の湯には49℃の源泉の他にブクブク水風呂の冷たい源泉があるんですよ！ で、低温の方の源泉の分析書を見せてもらいたかったんですが、そっちの分析書は「ない」とのこと。 フロントの方は温泉ソムリエだそうで「私も見たいんですけどねー」と、残念そうに笑っておられました。   浴室です。 細長い上に引きがないので全景が撮れませんが、向かって左側がメイン浴槽で、右側がブクブク水風呂。 メイン浴槽のお湯は茶濁しており、ブクブク水風呂は無色透明、ひと目見るだけでお湯の様相が明らかに違うのがわかりますよね。   手前がメイン浴槽、奥がブクブク水風呂。 洗い場にはシャワー＆カランが1基。アメニティも置いてありました。 浴槽側には大きな窓があって……   窓の外は芹川の流れ。   ブクブク水風呂です。 湯面にパチパチ、シュワシュワと炭酸の小さな泡が弾けているのがおわかりいただけるでしょうか？   源泉は浴槽底の小さな穴から空気に触れることなく直接投入されています。 小さな泡が湧き上がっているのがおわかりでしょう？   源泉が投入されているところの温度を測ってみると27.7℃。 てか、このわずかな間にも温度計の金属棒に泡付きが見られますね！   まず、炭酸の匂いと味がガッ！と強烈にきます。 口の中で炭酸が弾ける感覚でまさにサイダーのよう。 次いで、金気臭、鉄味、エグ味、土っぽい匂いと味。塩味はあまりしません。   浴槽のスリットからどんどん捨て湯されていきます。   お湯の中には大量の気泡とともに茶色っぽい湯の花が舞っていました。   ほら！見て！見て！ ほんの1分ほどで全身がアワアワの泡まみれに！ 思っていた以上の泡付きのよさ、泡付きのスピードに感激です。   9月3日の暑い日でしたので火照った身体に冷たいお湯がかえって心地良いですね。 全身泡まみれのニュルプチ浴感は他には代えがたい気持ちよさ。 ブクブク水風呂で存分に泡付き湯を堪能した後は……   メイン浴槽にも入ってみることに。   浴槽右奥のコーナーに湯口があり、浴槽左側真ん中の穴からオーバーフローしています。   湯口です。 析出物の様子を見ると鉄分や土類も豊富そうですね。   湯口に温度計を突っ込んで注がれる源泉温度を測ると49.7℃。 分析書の記載は49.3℃でしたが、この日は暑かったですからねー。   あっ、鉄臭が強い！ブクブクは炭酸臭が強めでしたが、メイン浴槽は鉄臭の方が強めです。 温度が50℃近くもあるので炭酸が飛んでしまうのでしょうか。 味も鉄味が最も顕著で、次いで炭酸味、土味。 ブクブクの方にはなかった甘塩ダシ味も感じました。   お湯の色は茶色っぽく、写メではわかりにくいのですがクリーム色の湯の花が舞っています。   湯面にはモロモロと膜のようなものが張っていて……   手ですくってパリパリと割る、その感触が楽しいです。 カルシウムなどの結晶なんでししょうかね？ 温泉成分もかなり濃い印象。   浴槽内温度は43.6℃。熱め適温ですね。   芹川の流れを眺めながら入浴。 ブクブク水風呂のニュルプチ浴感とは打って変わってこちらはキシキシと身体が軋むような浴感です。 温度の違い、浴感の違いがくっきり明確で楽しいですね～。   オーバーフローしている穴の先には……   このドアから行けますよ。   はい、露天風呂（半露天）です。   芹川の流れを眼下に望む、よりダイナミックな景観が楽しめますよ。   湯質的にはメイン浴槽の劣化版となりますので浴感等を語るのはナンセンスですが、一応入るだけは入ってみた（笑）。 とにかく、万象の湯はブクブク水風呂の低温泡付き湯とメイン浴槽の熱め膜張り湯との2源泉に入浴できるのが楽しく、また、お得感がありますね。 ブクブク水風呂とメイン浴槽を交互入浴していると、永遠に入っていられそうです。 この時は後の予定もあって30分ほどで切り上げてしまいましたが、次は時間に余裕をもって再訪してみたいものだと思いました。   close

長湯温泉 万象の湯（貸切風呂）〈泡付き湯＆膜張り湯の2源泉〉＠大分県竹田市直入町