2020年のお話です。 はい、それでは今日もまた、2020年9月3日(木)～4日(金）・1泊2日、「大分・別府～長湯」温泉一人旅レポ、1日目9月3日（木）の続きです。 みつばちの巣をイメージしてつくられたハニカム形状の面白い浴場『温泉交流館 みつば…… more ちの湯』の家族湯に加水なしで入った後も、この日の宿にチェックインする前に「長湯温泉」の温泉めぐりをもう1湯。 続いてやって来ましたのは……   『長湯温泉 かじか庵』です。 やって来ましたもクソもみつばちの湯からは500mくらいしか離れていませんが（笑）。   「かじか庵」は正確には宿泊施設の名称なんでしょうかね？ かじか庵と同じ敷地内？に温泉入浴施設の「湯処 ゆの花」と食事処「せり川」が併設されている、ということになるのでしょうか？ まあでも、僕のこの記事ではわかりやすく「かじか庵」でまとめて表記することにします。   駐車場にはそこそこ車が停まっていました。   総合受付？の入口。    フロントで下足ロッカーの鍵と館内用のキーを交換します。 下足ロッカーの鍵がなくなっているものも多くてこれは混んでいるのかな？と。駐車場に車も多かったですし。   フロント前には貴重品ロッカーもありました。   入浴料をご確認ください。（2020年9月現在） 僕はここでも家族湯に入ることに。大浴場が撮影禁止かどうかわかりませんでしたが、お客さんが多いと満足に写メが撮れませんから。 ちなみに受付時間はHPを見てもよくわかりません（笑）、要確認でお願いします。   物販コーナーもありますよ。       源泉名：長湯温泉「かじかの湯」泉質：マグネシウム・ナトリウム・カルシウム一炭酸水素塩泉（重炭酸土類泉）　　　 （低張性中性高温泉）泉温：46.6℃pH値：7.0   HPでは加水なしになっていますが、この分析書では加水ありになっていますね。 浴槽内温度を測ったはずなんですが、以前書きましたように写メが見つからないんですよ、なので、加水されていたかどうかの判断は僕にはつきません。 少なくとも加温・循環・消毒はなしのかけ流し利用です。 一応、HP紹介文を抜粋・コピペすると当館の温泉の源泉は、地下から絶え間なく湧き上がる炭酸水素塩泉です。日によって変わりますが 毎分200～250リットルの自噴源泉です。浴槽表面やお湯の中に漂う白い浮遊物は、「湯の花」と呼ばれるカルシウム等の温泉成分が固まってできたものです。当館の浴槽は、「底入れ底出し方式」を採用し表面のお湯を排出しないようにしているため、表面の湯の花が目立ちますが、これは汚れではなく、豊富な温泉成分の証なのです。天然温泉は加水、加温、循環、消毒等の手を一切加えず、自噴した源泉をそのまま勢いよくかけ流しにしております。また毎日の清掃も徹底しており、保健所の指導のもと検査も定期的に行っておりますので、どうぞご安心の上、大地の恵みを心ゆくまでお楽しみください。となっています。   で、上の紹介文に出てきた「底入れ底出し方式」の図解がこちら。 浴槽の底から空気に触れさせることなく源泉を投入し、かつ、捨て湯も浴槽の底から行う、ということのようです。 HP紹介文はかじか庵では、日本でも珍しい温泉の「底入れ、底出し」方式を採用しています。長湯温泉の泉質は空気に触れるとその効果が半減してしまいます。これを解消し、また常に新鮮な温泉を対流させる為に、「底入れ・底出し」方式を採用しました。当館の湯処ゆの花の浴槽には、自噴天然温泉のかけ流しを最高の鮮度で提供するための工夫がされています。通常の浴槽は吐水口が水面上にあり、上から新しいお湯が浴槽に注ぎ込まれます。湯処湯の花の源泉である、かじかの湯（炭酸水素塩泉）に含まれる炭酸成分は、炭酸飲料を想像していただければ分かると思いますが、振動で抜けやすいものです。また鉄分等は空気に触れることで酸化が進んでしまいます。そこで、湯処ゆの花では、吐水口を浴槽の底面に設け、新しい温泉をそっと静かに供給しています。これによって湧出した温泉成分を損なうことなく、湧出したままの新鮮な温泉にご入浴いただくことが可能となっています。また、浴槽からの排水は通常水面のオーバーフローによって行われますが、温度の高い新湯は水面に行くため、新湯をすぐに捨ててしまい、古いお湯がいつまでも底面に滞留してしまう可能性があります。これに対して湯処ゆの花では底面からお湯を排出しているため、かけ流しの温泉は常に新鮮な状態に保たれています。となっています。 なるほど、投入された温度の高い新鮮な源泉は浴槽上層・湯面近くにあるため、湯面からオーバーフローさせてしまうとむざむざ新鮮なお湯を捨てることになる、という理屈なわけですね。   さて、浴場へ。   これは無料の休憩所かな？ 枕なんかもありますし、湯上りに横になって休憩できるのでしょうか？   喫煙コーナーもありました。    家族湯は2室あって、僕は空いていた手前側の「もみじ」に入ることに。   脱衣場・浴室は細長いつくり。 畳敷きの脱衣場がいいですね。衣紋掛けや椅子が置いてありました。   浴室も和モダンなテイスト。 大きな窓から見える中庭の緑が清清しいですね。   浴槽内に段差の罠が仕掛けられています（笑）。   洗い場はシャワー・カランが1基。   アメニティ類はこんなん。   おおお！！！お湯が液体に見えません！ 湯面にびっしりとカルシウムの膜（湯の花）が張ってまるで固体のように見えます！ これはすごいぞ。 「底入れ底出し方式」のおかげで湯面が波立たないためこれだけの膜が張るのでしょうね。 もちろん、かじか庵の源泉の温泉成分が濃いということが前提条件なわけですが。 にしても、仮に大浴場にお客さんが多くて浴槽の出入りが激しければ、このような膜張り状態は見られなかったかも知れません。 家族湯はちょっと高かったですが、この固体のような膜が見られただけでも値打ちがあったと考えましょう。      まるで氷を割って進む南極の砕氷船のようです！   パリパリ動画をどうぞ～。   湯面には膜のモロモロ以外にあぶく（泡）のようなものも浮かんでいました。   コップにお湯をすくってもモロモロのままです。 モロモロのゲロゲロですが（笑）、勇気を出して飲んでみましょう！ 土の匂いと鉄の匂い。 味は甘いです！！！土っぽい甘さなんでしょうか、甘塩ダシ味、金気味、エグ味もありますね。 みつばちの湯にかなり似たテイストに思えました、まあ500mくらいしか離れていませんし。   浴室の外の中庭には……   源泉の送湯パイプがありました。 余分な源泉？はたまに竹筒からあふれているように見えましたが、メカニズムはよくわかりません。   お湯につかるとザバザバザバッと大きな水音がして捨て湯（オーバーフロー）しているのが実感としてわかりました。 浴感は身体に引っかかりがあるようなギチギチと軋む感じです。 また、身体にも膜が張るような感覚があり、湯上りにも温泉成分が肌に残っているような気がしました。  かじか庵の「底入れ底出し方式」によるまるで固体のような膜張り湯、記憶に残る一湯となりました。   close

長湯温泉かじか庵（家族湯）〈底入れ底出し方式で湯面に咲く湯の花〉＠大分県竹田市直入町