大深温泉は秋田県仙北市にある温泉施設。八幡平への登山に合わせて1泊させてもらいました。結局は天気が悪くて八幡平は諦めたのですけど。場所は八幡平へのアクセス道路となるアスピーテライン沿い。仙北市の旧田沢湖町市街地から車で1時間半ほど掛かりました。途中、玉川温泉や後生掛温泉などの有名…… more な温泉の前を通り過ぎると、これまた有名な蒸ノ湯の入口に辿り着くのですが、そこで道路の反対側に向かって振り返ると、さり気なく大深温泉の入口があります。アスピーテラインから細くて急な道を下ると駐車場と管理小屋が見えてきます。管理小屋で受付時に利用が初めてである事を伝えると管理人さんが直々に施設内を案内しながら説明してくれます。管理小屋の前を先に進むと浴場小屋が見えてきます。その先に見える小屋がトイレ。洋式と和式があり、洋式を利用してみたのですが普通に水洗でした。浴場とトイレの間まで来ると、その先に今回宿泊したオンドル小屋が現れます。左側の小さな小屋は台所のような所です。この小屋内にはきれいで冷たい水が常時掛け流されていて、その水を料理に使用したり、飲物を冷やしておいたり、持ち込んだ食材を保管しておけます。なお、小屋の前にある流し台からも常時水が流されているのですが、こちらは食器類を洗ったりするための物だそうです。オンドル小屋は2棟あって、手前側の棟の方が温度が高いそうです。この時は夫婦一組しか居なく空いていた奥側の小屋を利用させてもらいました。床は地面にゴザが敷かれただけで、そのままでは熱いですし、ゴツゴツしてて寝心地も悪かったので銀マットとテント内に敷くシートを重ねて使用しました。場所の確保ができたら温泉へ。浴場の裏には源泉を一旦溜めておく升がありました。浴場へ行く升から分岐して垂れ流されているだけの升もあって、そこで温泉タマゴを作らせてもらいました。◆浴室脱衣場は棚があるだけ。壁には鏡が1枚ありましたが、洗面台も何も無いです。浴室内も2人～3人サイズ程の浴槽が一つあるのみ。オール木造で共同浴場の雰囲気です。◆湯湯は基本的には無色透明の無味で硫黄臭がします。僅かに白濁して青み掛かっているようにも見えました。源泉温度が高い為、湯口の所で沢水を源泉と同じぐらいの量加水してます。硫黄分は薄くなってしまいますが、加水する水もとても良い水なので湯の鮮度はとても良いように感じました。湯温に関しては、訪問時は44〜45度ほどとピリリと好みの湯でしたが、寝る前に入った時は41〜42℃ほどと一般的な適温となっていました。その時によって利用者が好みの温度にするのためか安定していないようです。そんな時は水の蛇口を閉じればどんどん熱くなって好みの温度になります。正直、一泊で同じ湯に何度も入ることはあまりないのですが、この時は翌日の朝も含めて3回入浴してしまいました。それだけ湯も雰囲気も良かったという事です。ずっと憧れていた湯であった事も理由かもしれません。一風呂浴びたあとは既に夕方でしたので、早々に夕食の準備に取り掛かりました。他の宿泊者もタイミングを合わせたかの様に一斉に夕飯の準備に。炊事小屋の前で焼魚を焼いたり、コンロで煮物を作り始めたりと思い思いの夕飯を楽しまれていました。私は予め下ごしらえしておいた食材で簡単な鍋にしました。それに加えて先ほど源泉に浸けておいた温泉タマゴをいただきました。その他にも、手前にある小屋の脇にある熱気を流している升に食材を入れておくことで蒸し料理も作る事ができます。柵の中に入ってはいけませんが、左側の湯気が立ち込めているあたりに升があります。こちらは奥側の小屋の先にある噴気地帯。こちらも立ち入り禁止ですが、この奥が源泉と思われます。非日常が味わえ、大地のパワーも感じ取れました。冒頭にも書きましたが、夜からは雨となり、翌朝は強風のため八幡平は諦めました。八幡平はいつかリベンジするつもりですし、その際はこちらへの再訪も間違いないでしょう。◆Data訪問日：2020年10月施設名：大深温泉TEL：0186+31-2551URL： 住所：秋田県仙北市田沢湖玉川字大深沢地図：Googleマップ入浴料金：入浴のみ 500円オンドル小屋1泊 2300円営業時間：6:30～18:00頃までチェックインは16:00まで営業期間は4月中旬～10月中旬定休日：未確認（冬期休業）源泉名：大深温泉泉質：単純温泉、硫黄泉（単純硫黄温泉）81.8℃（平成26年10月）掛け流し：加水あり加温・循環・消毒なし鍵付ﾛｯｶｰ：無しﾄﾞﾗｲﾔｰ：無しｼｬﾝﾌﾟｰ類：無し露天風呂：無しサウナ：無しタオル：無し食堂：無し◆秋田県の訪問施設一覧->秋田県の温泉（一覧）▲TOPへ2021/03/07 close

大深温泉