210120　武雄温泉　御船山楽園ホテル佐賀県武雄市武雄町武雄４１００武雄温泉での宿泊はこちらのホテルに。温泉街から少しはなれた所にある、小さな山の御船山。江戸時代当主鍋島氏により御船山楽園という庭園が造られたそうだ。その場所にあるのがこちらのホテル。以前は「御船山観光ホテル」と…… more して営業していたそうだが、楽園ホテルとしてリニュアルしたのだそう。ウルトラテクノロジスト集団のチームラボが、いろいろ手がけているらしい。まず、エントランスドアよりフロントに入るとこの景色。ランプを使ったアート作品「森の中の、呼応するランプの森とスパイラル - ワンストローク」。絶妙に高さを調節することで、それが客の導線となっている。絶妙。お宿自体は、昔の大所帯の温泉ホテルの建物で、とても古いのだろうが、それを上手に繕っているさまが、老朽化と所帯の大きさを持て余してるホテルやお宿の、一つの解決策だなととても興味深く、感心した次第。まずね、ほぼ廃屋になってる昔の浴室と廊下などをつかい、「廃墟の湯屋にあるメガリス」「廃墟の湯屋に住む生き物たち」などのタイトルをつけ、デジタルアートとして魅せている。廃墟を修繕するでなく魅せるという術に、なるほどな！と思う。あ、アートとしても魅力的。さて、お宿としては、我々は旧鍋島邸を移設した「内書庫」の和室に泊まった。見事な日本庭園を望む室は、落ち着いた設えが凄くよかったけど、まあ、木造なんでね･･･１月の凍るような気候のこの時期には、エアコンとファンヒーターのダブル使いでも寒かった(笑)あまり期待をしないで行ったのだが、こちらの温泉･･･お湯というよりも、設えとサウナが良かった！まずは貸切湯。石づくりの見事な浴槽を配する浴室は半露天。脱衣スペースもミニマムながらおしゃれ。吐湯口が秀逸だと思った。砂利の下から、湧き出てくるように注がれてて、これは初めて見たし、なんとも感じが良い！そして、2019年にリニュアルしたという大浴場。翌朝男女入れ替わるのだが、夜の広く素晴らしいほうの浴場を女性としてるのが、なんともニクい。脱衣室は脱衣カゴが並ぶ。ドライヤーも元気なものだし、何よりアメニティーがMARKS&WEBと無印っていうのもなんだかうれしい。洗い場は個別に仕切られており、個性的なタイルが面白い。浴槽は大きなヒノキの浴槽と、その横に薬湯が。この薬湯、薬膳とか漢方とかの香りがして、それが私はとても好きだった。露天風呂が見事に広々。休憩スペースの向こうには小屋があり、そこは暖炉がある休憩室。美しいデトックスウォーターやお茶、それから、羊羹やプリンなどが並べられている。部屋に持ち帰ることは不可となっているが、入浴タイムにこんな贅沢あり？というような品揃えにびっくり。（写真撮影が禁止なので、文章だけだとわかりづらいでしょうけど・・・）さて、こちらの施設「サウナシュラン2019」でグランプリをとったのだとか。通常サウナはあまり利用しないし、サウナで感動したことはあまりないのだが、ここはすごかった！ミストサウナとメディケーションサウナがあり、メディケーションサウナは「カクテルロウリュウ」というここオリジナルのスタイル。サウナ室の前にある冷凍庫には、野球ボール大の４種類（みかん・和はっか・ひば・薔薇）の「カクテルボール」と称された氷のボールが入っており、これを一つ、サウナ室に持ち込む。それをサウナストーンに載せると、それが溶けながらふんわりとしたアロマの香りに包まれるという仕掛け。その香りも、熱さも素晴らしくて、何度も入ってしまった。またその横に配された水風呂は、武雄温泉を冷やしたものというから、これも良き！このアロマの氷ボールがよい。これいろんなところでやってほしいなー。さて、こちらの泉質は「アルカリ性単純温泉」。総成分260mg程度の優しいお湯。が、pHは9.1というつるつるな温泉。ただこの日は外が凍るようなとても寒い日だったので、もう少し温まるような泉質のお湯だったら嬉しかったな、なんていうのは、勝手な話だけど。武雄の街も散策できて、波佐見焼や有田焼の窯元も比較的近くに巡れて、とても良い立地。なにより宿泊時間を存分に楽しむことができたので本当に良かった。いろいろ行ってみなければわからないものだねー。（成分表）ランキング参加中 close

武雄温泉：御船山楽園ホテル