こんにちは、7期の小西です。渋旅行2日目の奇談を紹介いたします。  噴泉が轟々と彼方で鳴り響き、川のせせらぎが耳を優しく撫でる。成る程、これが都会の喧噪のアンチテーゼか、と腹落ちした。と思うが早いか、僕は後頭部をガツンと蹴飛ばされた感覚に襲われた。状況を把握で…… more きずに当惑する間もなく、叫喚が耳を劈き、何やら獣臭が全身を立ちこめてきた。事実、僕は文字通り、猿に｢一蹴｣されたのだ、とそこで気がついた。蹴りつけてきたそいつは、ニヤニヤしながら、僕に舐め回すような視線を向けた後、一目散に藪の中に姿を消した。（撮影者　小西） 旧世界猿風情にしてやられたことへの怒りが沸々と湧き上がると同時に、頭部にこびり付く猿臭さを一刻も早く取り除きたいという気持ちでいっぱいになった。そこで僕は、猿まみれの露天風呂から上がり、そそくさと内風呂へと帰還しようとした。しかしその帰路にも憎きマカクどもが鎮座しており、思わず総毛立った。ええいままよ、と念じながら、畜生と目を合わさないように全速力で駆け抜け、やっとのことで室内に戻ることが出来た。（地獄谷温泉後楽館 より引用） しかし、内湯にはシャワーが備え付けられておらず、さらにシャンプーまでも生憎切れていた。｢延命の湯｣と称される源泉掛け流しの内湯を浴びれば、少なくとも猿由来の病気でくたばることはないだろうと思い、頭から湯をかぶりにかぶった。延命の効果もあってか、今も僕は生きている。 （撮影者　小西） 猿にどつきまわされながら、一緒に風呂に入るということはここ、｢地獄谷温泉後楽館｣以外で経験することは不可能であろう。（談、小西） 温泉は、男女別の内湯｢延命の湯｣に加えて2種類の露天風呂、そして家族風呂二つがある。基本情報は以下の通りである。（地獄谷温泉後楽館 を参照） 温泉使用量（㍑/分）・・・134源泉温度（度）・・・62.2〜75.6度加水・加温・・・加水あり泉質・・・ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉、単純硫黄温泉、他利用形態・・・源泉かけ流し 日帰り入浴可。大人料金（税込）￥1200　子供料金（税込）￥600 休憩所あり。　そば・飲み物等 close

【長野県】渋温泉　2日目　地獄谷温泉後楽館