夕食は１８：３０開始と決まっているようです。ウチにはちょうどいい時間。食事処の廊下まで行くと部屋に案内されます。個室ですが、襖一枚隣の部屋の話し声は聞こえるな、と。こんな最初。右端の食前酒はナイアガラワイン。美味しい白ワイン。お品書きはありませんが、お料理はちゃんと説明してくれま…… more す。先付なのでしょうか、手前は、カボチャ豆腐。出汁ジュレがかかってます。甘～いカボチャの豆腐に出汁が合うんだなぁ。スプーンで出汁まで掬って食べたかった・・・前菜は、左から蛸のやわらか煮。生姜がピリッと利いてます。柔らかくて、こりゃ間違いなく日本酒のアテだっ！ということで、ビールを飲みきる前に日本酒に。真ん中は、イチジクの白和えと茗荷寿司。イチジクのほんのりした甘さが絶妙。茗荷も酸味は控えめでシャキシャキ感に溢れます。右端は、湯葉の鼈甲餡かけ、茄子の田楽。どっちも美味しいけど、、、湯葉って美味いねぇ。。。としか。お酒は最初から瓶ビールと日本酒とを頼んでおきました。ビールは信州に乾杯。日本酒は木曽路の純米。日本酒用に片口が用意されるところはオシャレ。そうこうしていると冷製茶碗蒸しが。フルーツトマトと蓴菜の冷製茶碗蒸し。トマトの酸味のある餡がかかった茶碗蒸し。餡と出汁の茶碗蒸しとが何故か合うんだなぁ。そして蓴菜の食感がいい。そして・・・とにかく唸るほど美味しかった、とうもろこしのすり流し。とうもろこしのかき揚げと鬚根の揚げ物が上に載ります。食べるときにはこれを混ぜて・・・・甘ーーーーい♪　ただただとうもろこしの甘さがガツンと。これ、とうもろこしと塩のみとのこと。こんなに甘くなるんだ・・・素晴らしい・・・一番印象に残った品でした。とうもろこしは大好きなので嬉しかった。お造りは信濃雪鱒と馬刺し。馬刺しにはにんにく味噌を付けて。馬刺しは赤身じゃなくてロースかな？　ちょっと脂身があって甘くて柔らかくて美味しい。そして妻曰く、それにも負けない味の濃さが信濃雪鱒にはあると。たしかにこの信濃雪鱒もひじょーに美味しい。清流に見立てたかのような大皿には、若鮎の塩焼き。酢橘を添えて。まだ小さな鮎ですが、鮎の独特の苦みはバッチリ。鮎好きの私にはたまらんご馳走ですよ。頭からがぶりと。丸茄子に昆布と鰊の炊き合わせ。丸茄子の身には鰊や昆布の出汁が染み込み、ふわふわうまうま。鰊も美味しく炊かれていて、味わい深い。田舎の煮物料理ですから・・・なんて、卑下して出されたのですが、いえいえ、バッチリ美味しい炊き合わせですよ。このあたりで、あとはステーキと揚げ物で終わりです、と予告され、ようやく終わりが見える・・・で、ステーキは、信州牛のサーロイン。ズッキーニとパローネ（黄色いズッキーニ）添え。肉の下に隠れています。信州牛はもちろん甘い、そして表面カリッと、中はしっとり。たくさんの山葵が添えられているのも、イイ。山葵と塩で食べるステーキは美味いねぇ。天ぷらは、左側が空豆、新生姜、海老のかき揚げ。海老がふんわり、新生姜がパリパリの食感も楽しいし、そもそも組み合わせがうまうま。右側は、こんにゃくのおかかまぶし。こういうの初めてですが、これも美味しい。いい味付けだ。そしてごはんへ。新牛蒡と穴子の炊き込みごはん。これ・・・抜群に美味しい炊き込みごはん♪　うーーん、思い出すとまた食べたくなる・・〆のデザートは杏のソルベと寒天。寒天は下に。最後まで美味しいねぇ・・・完食できました、なんとか。どれもこれも美味しいものばかり。季節感に溢れた、大満足の食事。食事が終わる頃には、食事処から見える中庭もライトアップ。これまたなかなか。部屋に戻ると布団が敷いてありました。このあと温泉を堪能して、あとはぐっすり朝まで・・・ close

美ヶ原温泉鄙の宿金宇館　2017年7月（３）